MD50のレストア 初心者さん必見!エンジンの下ろし方、注意点などを詳しく解説 カブやモンキーの人も参考になります

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MD50
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MD50のレストアのためエンジンを下ろしました。エンジンを下ろす際のやり方や注意点を詳しく解説しています。MD50に限らずモンキー、カブ、モトラ、シャリー、ダックスなど4miniであれば作業内容はほぼ同じなので参考になると思います。4miniのエンジンのいじり方や整備の記事は多いのですが、下ろし方について書かれている記事があまり見ないので書いてみました。

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エンジンを下ろす前に

こういうエンジンスタンドがあれば別ですが、なければ車体に載せた状態でオイルを抜いておくことをオススメします。

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レッグシールドの取り外し

レッグシールドの赤丸の3つのボルト、これが真裏にもあるので合計6つ外します。


これはMDシリーズや古いカブなどがそうですがエアクリーナー蓋になります。
12Vのカブやリトルカブなどにはついていません。
赤丸のボルトを外してシートに座った状態で手前に引きながら持ち上げるとはずすことが出来ます。

赤丸のタペットキャップは硬いので車体に固定された状態で緩めておいたほうが良いです。
インパクトレンチがあれば別ですがエンジン単体で普通のレンチで外そうとするとエンジンが保持できず苦労します。

マフラーの取り外し

エンジン真下の赤丸の2箇所

スイングアームの根本の赤丸1箇所合計3箇所でマフラーは止まっています。

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この部分が隙間が狭いので先にステップバーの固定ボルトを緩めて傾けつつ、ブレーキペダルを下げつつ、マフラー本体を知恵の輪のように回したり、傾けたりしながら抜きます。

ステップバーの取り外し

ステップバーはエンジン下に赤丸の2箇所と奥に2箇所の合計4箇所で止まっています。
ご覧の通りエンジンの底ですのでオイルが付着したり、ゴミや錆が堆積している場合がありますのでボルトをナメないように注意しましょう。
この画像のように汚れがひどい場合はパーツクリーナーを吹きかけてブラシでこすってからレンチを掛けます。面倒だと思われるかもしれませんが、こうすることで無駄な傷をつけずに済みます。

チェーンの取り外し

シフトペダルの黄丸のボルトを外します。画像の向きで手前側に引き抜きます。だいたい固く食い込んでいるので潤滑スプレーを吹いてプラスチックハンマーなどで軽く振動を与えて潤滑剤を浸透させますこの時焦って力任せに引き抜こうとするとシフトスピンドルが傷むので注意が必要です。
画像のようにステップが付いたままだと干渉して外れません。
次にその奥のスプロケットカバーの赤丸の3箇所を外します。

スプロケットカバーを外すとスプロケットが外れます。
画像ではチェーンは外してますが、レンチでスプロケットを外す場合、チェーンが掛かった状態でリアブレーキを効かせて外します。
モンキーとかのマニュアルクラッチ車ならギアを入れた状態でスプロケットをロックできますが、自動遠心クラッチ車でロックができません。

チェーンカバーは赤丸の4箇所のボルトで止まっています。左下の赤丸はサイドスタンドで隠れていますが、その奥にあります。
2つのパーツになっていてスイングアームを上下で挟み込むような感じです。
このカバーの中にはチェーンやリアスプロケットが入っています。ですので赤丸の4本のボルトは中に突き出てそれらと干渉しないように短いボルトが使われていますので無くさないように注意が必要です。

キャブレターの取り外し

この項ではエンジンからキャブを取り外すことを指します。

赤丸の2箇所のボルトを外すとエンジンから切り離すことができます。
この時エンジン内部に異物が落ちないようにインマニとヘッド付近に付着物がある場合は事前に取り除きます。
取り外したあとは速やかにヘッドのポートやインマニに詰め物をしてテープで口を塞ぐなどして異物が入るのを防ぐようにしましょう。

端子の取り外し

僕のMDは古いのでエンジンと車体側を繋ぐ部分がギボシ端子になっています。
これは古いカブやモンキーも同じギボシ端子です。
12Vのカブやモンキーではこの部分は白いカプラー式になっています。
このギボシ端子はホンダは普通のギボシ端子ではなく、似て非なるものになっています。
ですので普通の規格のギボシ端子だとユルユルになってしまいます。
数もありますし、ガッチリ繋がっているのでついつい配線をつかんで力任せに外しがちですが、もちろんだめです。
先程書いたとおり、ホンダは独自規格ですので近くのホームセンターに売っている代物ではありません。
これも潤滑スプレーを吹いて手で揉むなどして端子を握って抜くようにします。

エンジンハンガーボルトの取り外し

赤丸の2つのボルトを外します。フレームを貫通する長いボルトになっています。

分かりづらいですがスイングアーム側のエンジンハンガーボルトには下の大きな方のバネのフックがかかっているのでこのままではレンチがかけられません。
ラジオペンチでバネのフックを挟んで手前側に外してバネをずらすことでレンチがかけられるようになります。

エンジンの取り外し

エンジンハンガーボルトのナットが取れたらボルトを引き抜く前にジャッキでエンジンを少し浮かせて上げるとボルトが外しやすくなります。
これがないとエンジンを力で浮かせつつボルトを2本抜くのはかなり難儀します。
僕はエンジンへの傷防止のためエンジンとジャッキの間に木を挟んでいますが不安定になるので、傷を気にするならタオルとかでも良いような気もしますし、傷が気にならないなら直でエンジンに当てても良いかも知れません。

まとめ

太い、硬いボルトはなるべくエンジンハンガーボルトを緩める前に。
そうしないとエンジンがガタついた状態では不安定ですし、下ろした後だとうまくエンジンを保持できません。
焦りは禁物です。エンジンを下ろす前にもう一度チェーンや配線など車体と繋がるものを外し忘れていないかの確認を。
未整備の古い車体だとボルトの固着しがちです。特にエンジン周りは熱で焼き付いていることも多いです。そんなときは力で回すのではなく、潤滑スプレーを吹いたり、ハンマーで小突いて振動を与えたり、バーナーで炙るなどしたほうがいい場合もあります。

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