レストアしていて思うこと

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ひとりごと
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古い車体をレストアしようと考えたとき、その車体をバラすのと組むのはどちらが難しいと思いますか?

私は圧倒的にバラす方が難しいと思っています。その外したパーツ、ネジ一本まで再利用しようと考えればなおさらですね。

以前古いモンキーを手に入れました。4リッターとかおにぎりタンクとか呼ばれる1974年式のものでした。

47年前の車体。ボロボロではありましたがノーマル車両でした。

クランクケースカバーのボルト類を確認しても開けた形跡がありません。クラッチのアジャストボルトも同様です。 

これはあくまで個人的な物差しですが、クラッチは消耗品なのである程度の距離を走るとクラッチ板の交換のためクランクケースカバーを開けるのでそこのボルトは注意して見ています。あとはクラッチの隙間調整のためのアジャストボルトとかも適当なマイナスとかでやろうとすると傷が入ったりしがちです。これらに触った形跡があればちゃんとした工具で適切に外されているかとか。 フレームの車体番号が入る部分もワイヤーで擦れて塗装が薄くなったり。車体番号自体が薄くなったりもあるので、そのあたりでも多走行かそうでないかの目安になったりします。

これは見た目より良い状態のが手に入ったなっていうのが第一印象でした。

※ここでの『良い状態』とは稼働が少なめ、適切な工具を使用して必要最小限のメンテナンスしかされていない状態を指します。

けどそれは言い方を変えると47年間締まったままのボルト、固着したゴム部品、可動していない可動部だということでもあります。

ボルトは使い捨て、ホームセンターで安く売ってる柔らかボルトとか、今でも出る純正のツルツルのボルトでも良いと思えれば楽だとは思うのですが。
「走ってればわからんさ」
「ちゃんと締結できればよくない?」
「古いボルトより新しいボルトが気分良いじゃん」
ごもっともです。けど私それが気になる性格なんです。

古いモンキーが好きな方なら知ってるかもですが、全てではありませんが、この頃のボルトには8という刻印が入っています。またこの8という刻印にも小さな違いがあったりします。

この車体を組むときにまたこの当時物のボルトを使えるか否かはそのボルトを外せるかどうかにかかっています。もちろん言うまでもなく良い状態であることが大前提です。

よくある例ですが4リッターモンキーの前期型以前は前後共ホイールを止める長いボルトが通称丸頭と言われるものになっています。これは通常のボルトのようにレンチを掛ける6角ではなく、ノペっとした丸型になっています、この丸頭にはボルトに対して横方向に貫通穴が空いており、そこに細い棒を通して連れ回り止めとするようになっています。しかしそれをそのままやってしまうと十中八九傷が入ります、ひどい場合貫通穴が楕円のように広がっていたり、丸頭の部分をプライヤーでつかんで歯型がついているものも多いです。
個人的にはパッと見の外観よりこういう細部の仕上げに注目します。

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目の前にボルトがあるとします。
見えれば裏からも確認します。
ボックスレンチをかけて回そうとします。固くてビクともしません。
更に力を入れて回す
タガネで叩く
バイスプライヤーで掴む
潤滑剤を吹いて放置
バーナーで炙る
ハンマーでどつく
など他にも色々ありますが、私は荒技はあまり使わないようにしてますね。
ねじ切れるのは本当に気分落ちますから。
あと安物のボックスレンチやスパナは傷やナメる原因にもなるので、こういうときは使いません。

潤滑剤は結構使いますが、コストがかかるのと本当にガッチリ締結したボルトにはあまり効果がないように思います。使うなら少し緩んでからですね。

バーナーはかなり多用しますが、屋内で出来ないのと、オレンジになるほどガンガンに温めると鉄の成分が変化してしまいますので注意が必要です。
あとバーナーの炎はボルトではなく、ナット側に当てましょう。サビを焼き切るとかよりナット側を熱膨張させて緩める方がダメージ少ないです。

ハンマー素材に合わせてゴムハンマー、木ハンマー、銅ハンマーを使い分けています。

ボルト一本の外し方からその後の仕上がりを左右することになりうるということです。

こういうふうにケースバイケースで考えながら勧めていくのが古い車体のレストアの醍醐味の一つではないかと思います。

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