カブ スーパーデラックス(SDX)のエンジン

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カブSDX
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オーバーホールがてら下ろしたときの画像です。

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ポート

12Vのエンジンに比べてポート加工ではなくて元から吸気ポートが大きいです。

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もちろん排気ポートも。

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吸排気バルブ

これも12Vのものと比べると吸排気共に大きいバルブになっています。

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バルブスプリング

画像はありませんがバルブステムシールもたしか12Vと共通だったと思います。
バルブスプリングは6Vでも12Vでもないものでダブルスプリングでした。

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キタコの6V用のバルブスプリングと比較してみました。

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ノーマルのバルブスプリングで11000rpmくらいまでサージングしませんでした。
個人的にはバルブスプリングを強化すると馬力ロスが大きくなるし、最悪の場合カムを痛めるのであまり好きではありません。
回転の上限を上げたいならロッカーアームの軽量化が効きますね。
選択肢があればバルブスプリングを軟化できますし、カムを痛めることもありません。
しかしやりすぎると折れますのでご注意ください。

ピストン

ピストンはプチハイコンプピストンです。

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ピストンは以前別で書いていたのでそちらをごらんください。

カムシャフト

カムは特殊な形状でベアリングはあるけど12Vのものとはベアリングのサイズが違います。一般にモトラカムと言われるものですね。

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社外品もタケガワあたりから出てたと思いますが、高いし、現在は廃盤のようです。
何よりわざわざ社外品に変える必要がないくらい出来のいいカムです。
下から粘るようなトルクがあり、しかも10000rpm超えるまでパワーがあります。サージングはおきましたが、試しに回してみたときは13000rpmまでは回りました。
体重100kg、50cc、平地、4速、風防、アイリス箱付き。これだけの悪条件下でこの回転は素晴らしいと個人的には思っています。

クラッチ

クラッチは12Vのものと同じでした。

私はクラッチスプリングはカブ90のスプリングでプチ強化。
クラッチフリクションディスクやクラッチプレートは12V50用のを組んだ記憶があります。

プライマードリブンギア

4速なのでプライマリードリブンギアは8mm厚の薄型かと思いましたが、3速と同じ12mm厚のものでした。

8mm厚の薄型も手持ちはありましたが、前に他のエンジンで試した時にあまり良い印象が無かったのと、現状が不満というわけでも無かったのでこのまま12mm厚のものを使いました。

ミッション

ミッションは4速ニューロータリーで走行中はニュートラルに入りません。

ギア比が特殊で
1速3.181
2速1.705
3速1.136
4速0.958
となります。
1速、2速、4速はリトルカブやカブ50カスタムと同じですが3速が1.136と特殊です。このおかげで3~4速への繋がりが非常にスムーズです。

その分2~3速までが広がりますが、この辺りはパワーに余裕があるので平地なら引っ張れば意外と苦にはなりませんでした。4速をオーバードライブとしてでなく、きっちり回しきる考えの方には良い選択肢だと思います。

クランクシャフト

クランクはRクランクです。

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画像はありませんでしたが、コンロッドの刻印が12Vカブ系の『GK4』ではなく『GEO』のタイプでした。

クランクケース

クランクケースは他のと代わり映えしない普通のケースでした。

ただしスプロケットのところの刻印が『GB4』なのでなにかの違いはあるかもしれません。
僕は気づきませんでしたけど。

ミッション周りのベアリングはボールベアリングでした。
新品に総取替えして、それ以降は基本オイル交換くらいで後はノーメンテでガシガシ回してますが絶好調です。
やっぱりカブ系エンジンは強いですね。

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