モトラの泣き所であるフロントスプロケット。消耗品なのでいずれ摩耗して使えなくなる日が来ます。
しかしモトラのフロントスプロケットは廃盤で社外品もありません。オークションで程度の良いものを見つけることになります。考えることは皆同じなのでオークションで程度の良いものは高値がついてしまいます。
モトラのスプロケットは特殊
ご存じの方も多いかと思いますが、モトラは通常の3速に更に低速3速に切り替えられる副変速機を備えています。
その副変速機の構造上、特殊な形のスプロケットになります。
Gクラフトのオフセットスプロケットというこれと似た形のものがありますが、全く別物です。
入手方法
純正品はとうの昔に廃盤になり。社外品も出ていません。
昔は特注品で作って出品していた方がいたらしいですが今は出品されていないようです。
回転物なので精度も必要ですし、消耗品なので硬い素材が使われているので特注品でも元値が高くなることは想像できますし、それを販売するにしても利幅は少ないのでしょう。
そうなるとオークションで気長に程度が良いものを出るのを待つしかありませんが、いざ出品されても高値がついています。
幻?の16T
僕の秘蔵のスプロケットになります。
これで反応する方はモトラフリークかも?
本来モトラのフロントスプロケットは15Tです。ですがこの画像のスプロケットは16Tです。
以前の記事でも書きましたが
モトラはギア比が高いため、ある程度の速度で走ると高回転を維持する必要があります。
なぜ16Tなのか
僕の角目のカブは4速モデルですが、これが60km/hで巡航する時のエンジンの回転数は7080rpmとなります。
カブの3速モデルで60km/h時8370rpm。
ノーマルのフロントスプロケット15Tのモトラだと60km/h時8540rpmです。
これがフロントスプロケット16Tになると8000rpmまで落とすことが出来ます。
※これらはあくまで理論値です。参考程度にお考えください。
この恩恵は数値のイメージ以上にかなり大きいもので燃費やエンジンの損耗にも影響してきます。
じゃなぜ17Tにしないか?これはモトラに限らず、モンキーやカブでも同じですがあまりフロントスプロケットを大きくしすぎるとチェーンが暴れたときにクランクケースを傷つけたりする場合があるのと、スプロケットに負荷がかかりすぎるのを嫌ったためです。
まとめ
モトラを乗り続ける上で逃れることの出来ないスプロケット問題ですが、それを加味してもモトラの人気は高いものがあると思います。
メーカーの再販はありえないと思いますし、年々確実に少なくなっていくであろうモトラ1車種のために今後社外品が出るとも思えません。
そうなると少しでもスプロケットに優しいソフトな運転を心がけるしかないのかとも思います。
ホンダの意図する「積載機能重視」や「野性味あふれる」という点と相反することになる気もしますが、これもモトラを愛するが故、長く乗るための苦肉の策です。
そのうちまた有志の方がワンオフ品のスプロケットを作ってくれないかと期待しております。(他力本願)
※特殊図面さんにMD50の塗装の見積もりをお願いしていたのですが、返信をいただきました。
早速発送準備中です。
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